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2012年1月21日 (土)

突発性難聴が教えてくれたもの

声楽家の生徒の一人が、暮れに突発性難聴になった。
その知らせのメールに、ほんとに驚き、心配した。
聞きたくない音や声が環境の中に多発した結果らしい。

突発性難聴の原因ははっきりわからないというのが
一般の医学的な見方だが、
明らかにストレスであることには違いない。

せめてもの救いは、左耳が全く聞えなくなったのではなく、
いくらか聴力を残していること。
つまり回復する見込みがあること。
年末年始で一般の外来はどこも休診だったので救急へ。
毎日、ステロイドの点滴で対応してもらえて
少しずつ回復している。
できるだけ早く、この点滴を毎日。。。というのが大切な処置らしい。
血流をよくするのだ。

さて、その生徒が今日、レッスンに来た。
興味深いことに、歌声は悪くなっているどころかよくなっている。
本人いわく、歌いやすいのだと、
ピアノも弾きやすいのだと。
今までは聞こえすぎて?それでコントロールしようしようと
しすぎていたと思う。。。と。
よく聴こえないから気にならない、だから逆に思った通り(予定した通り)に
できるのだそう。
うまく歌おうという瞬間的、習慣的な小細工をしなくなったんだとか。

私がレッスンの時、常に、
「コントロールしすぎ」といっていた意味が
やっとわかったとのこと。

怪我の巧妙。
今がさらによくなるチャンスだと思う。

なぜなら、ちょっとでも鼻に響きが入りすぎる
(=鼻に響きが留まる)と
耳鳴りがひどくなる。
途中で体操をして身体(特にインナーマッスル)をよく使うと
耳鳴りが低くなったり、ほとんどしなくなって
歌いやすくなる。
興味深い。。。本人も私も同じ反応。。。

私がしみじみ思ったのは、
フランスの耳鼻咽喉科医トマティス博士に出会って、勉強していてよかった、
耳と身体と声の関係を。
でないとレッスンできない。
トマティス博士から学んでいた声の出し方、響かせ方を使って
(手の動き、姿勢など)
声を調整していく。
整形外科医の渡會公治先生の体操と
私が自分で試していいと感じたヨガのポーズも入れながら
レッスンしていく。
声と身体と心の不思議な関係を思った。

そして耳鼻咽喉科医の文珠敏郎先生の
その都度の適確なアドヴァイスのありがたかったこと。

さらにレッスンの時、私自身も耳の疲れに気をつける必要があるとのこと。
多い時で昼休憩を1時間取るだけで、休憩なしに8・9時間レッスンする。
確かに終わったあと生徒の車に乗せてもらうことがあって
車の中に音楽が流れていると、すぐに止めてもらっていたっけ。
音をこれ以上、耳が聴きたくないといっているのがわかるから。
それって疲労。。。。

耳の細胞、疲労したのは回復するけれど、
壊れてしまったら二度と再生しない。
というわけで、休憩(=音を聞かない時間)が必要だ。

というわけで、私もぶっ続けでレッスンしないで
1時間に5分の休憩を入れるとしよう。

というわけで、レッスンに来て下さる皆さま
1時間のレッスンは55分だとお考えください。
ご協力、よろしくお願いいたします。

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