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2012年6月26日 (火)

真珠のネックレス

祖父の法事の折に、
久々に真珠のネックレスをした。
母が30年ぐらい前に天満屋(岡山県では有名な老舗デパート。。。なのよ~ん)で
保証書付きで買ったもので、
いわゆるオーソドックスな一連の真珠のネックレス。
だから本物のはずだ。

私の趣味から言うと、もう2・3粒多いと
首まわりがゆったりするのに
と思うけれど、
不思議なのは。。。

これが天然ものということだろうか?!
一連とはいえ、これだけ真珠が連なっているわけだから
他のネックレスより重いはずなのに
つけていて負担にならず、気持ちがいいことだ。
毎回、装着感が違う。皮膚が感じる温度も違う。
そして一日中した後に外すと、
なんとかなり湿気ているのがわかる。

本来の輝きが失われ、ぐったりしているようにも見えるので
ひと粒ひと粒、きめの細かい布で丁寧に拭いてゆく。

するとあっという間に元通り。。。
それにもまた驚いたりして。(笑)


ある本【注】を読んでいたら
首は魚類のエラが退化してできたものだと書いてあった。
そして「人類がこぞって首を飾るのは、
遠い海の故郷へのノスタルジアというものであろうか。。。」と。

山で採れる石より
海からの真珠の方が心地よい、自然だと私が感じるのは
これって関係あるかも?!
と思うこの頃。

というわけで、
ジーンズにTシャツ姿でも
真珠のネックレスがあると
単なるカジュアルさが、
親しみやすさとエレガントさに変わるような気がして
(気のせい?。。。笑)
最近はずっとしている。
(真珠に頼りすぎ?。。笑)

だって箪笥の肥やしになって、滅多にしないのでは
もったいない。


と真珠といえば
デン・ハークのマウリッツハウスで見た
フェルメールの「青いターバンの女」の
イヤリングを思い出します。
彼女もきっと毎日、
真珠のイヤリングを磨いていたのかも?!



【注】三木成夫著
「内臓のはたらきと子どものこころ」(築地書館)より
~すべての人にお勧め、自分のからだのことがわかるとてもよい本。
三木先生、もし生きていらしたら一度お会いしてお話を伺いたかった。。。

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2012年6月25日 (月)

パーセル「妖精の女王」

10月のリサイタルのチラシ作りが進んでいる。。。
というか、遅れている。
早く原稿を整えなければ。。。

と同時に、内容についてさらに詳しく調べ始めると
何とも興味深い。

パーセルのセミオペラ「妖精の女王」から
今回は“O let me weep"と“Hark how all things with one Sound rejpice"
の2曲も歌うことになるだろう。
17世紀のイギリスの作曲家パーセルは旋律が美しく
以前からとても好きな作曲家の一人だ。

「妖精の女王」は音楽の付かないセリフの部分が多く、
オペラ(歌劇)ではなく、セミオペラという形式で書かれている。
各幕の最後に物語のまとめとして音楽が演奏される。
とはいえ、一般的なヴォーカル・スコアにあるのは
その音楽の部分だけなので
ちょっと残念。
物語はシェークスピアの「真夏の夜の夢」を脚色され展開。
妖精の王オべロンと妖精の女王ティターニア、
オべロンのいたずら、妖精の宴、
そして、恋愛の苦しみと喜びが語られる。


私が今回歌うのは。。。

O let me weep, for ever weep,
my Eyes no more shall welcome Sleep;
I'll hide me from the sight of Day,
And sigh, and sigh my Soul away.
He's gone , he's gone。。。。

となんとも悲しい歌で
夫を失った女性の嘆きの歌である。

ところがこの曲、結婚を祝う歌の直後で
オべロンの指示で、歌われる。
つまり、結婚し二人が仲睦まじく暮らせることの
喜びを確認させる役割を持っているという。

。。。とすると、歌い方もより明確になるだろう。
歌う際の曲に対する印象も随分違ってくる。


一方で、

Hark how all things with one Sound rejoyce,
And the World seems to have one voice.

ほら(聞いて)、すべてが一つの音となって喜んでいる。
そして世界が一つの声を持っているようだ。

この後、
「婚姻の神ヒュメナイオスよ、姿を現しなさい。
私たちの夜の女王が引きこもっているなと命じてます」と続く。
婚姻の神ヒュメナイオスがのろまな神として描かれているのは
結婚の落ち着きを表しているからだという。

全体的に「溌剌とした祝典性」が支配している。【注】

なるほど、短調の悲しみを表す歌詩の曲も
実はお祝いのためであり、喜びをより際立たせるためにある。

だから、私はこの「妖精の女王」の音楽に惹かれるのだと
改めて思った。
悲しくても、悲しくないのだ。
悲しむだけに終わらないのだ。



【注】宇都宮大学国際学部研究論集
「パーセル『妖精の女王』における詩と音楽」 
高際澄雄氏の上記研究紀要から多くを参考にさせていただいた。
お礼申し上げます。

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2012年6月24日 (日)

シリーズ「歌うひとなら誰でも知っておきたい。。。」

昨日、倉敷芸文館(第1練習室)で
「歌うひとなら誰でも知っておきたい『からだ』のこと・『呼吸」のこと」
の2時間講座を行った。

1日コース(6時間講座)も1年以上、地元倉敷・岡山で行っていないから
なおさらにことかもしれない、皆さま、ものすごい熱心な眼差し。
し~んと静まり返って、聞き入ってくださるので、
なぜだか私が上がってしまい。(笑)

3人の方に歌っていただき、実物大の骨モデルを使って
ボディ・マッピングを説明し、実際の歌をレッスンしていくやり方で、
充分スペースもあると思ったので、体操もするからと予告。
ところが25人集まるとスペースはあまり十分とはいえず、
バスタオルを広げると、まるで所狭しのお花見?!状態(笑)。
それでも無理やり寝転がって、らくらくストレッチなどなど。

というわけで、俄然勇気と元気をもらい
進め方を反省した私は
次なる計画を立てました。
お伝えしたいことも多く
時間が全く足りなかったので
次回からは次のようにシリーズでテーマを決めて。

毎回の参加が望ましいですが、
1回だけの参加もOKです。

「歌うひとなら誰でも知っておきたい『からだ』のこと・『呼吸」のこと」
       第1回 横隔膜と骨盤底筋群
          第2回 口の開け方と美しい響きのつくり方

     
日時: 
            第1回~2012年9月1日(土)14:00-16:00
          第2回~2012年12月8日(土)14:00-16:00

     会場:倉敷市芸文館・第1練習室 
         (倉敷市中央1-18-1 Tel 086-434-0041 倉敷駅より徒歩8分 地下有料駐車場有)
          http://www.kcpf.or.jp/hall/geibu/
     受講料:各3,500円
       定員:各だいたい30名

       *事前のお申し込みをお願いします。*
        2か月前の1日よりお申し込み開始。

    お申し込み・お問い合わせ先:
       hiro@hirokokawai.com
               Tel/Fax 086-525-2835

      *Tel/Faxでご連絡くださる方へ*
               留守のことも多いのでご返信が遅くなることがあります。
          ご了承くださいませ。
         *メールの返信が数日たっても届かない時は、再度ご連絡ください。何かのトラブル?!

そして第3回へと続きますよ!
2・3か月ごとを予定しています。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
                        

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2012年6月22日 (金)

スウェーデン放送合唱団の演奏会に行ってきました

大雨の中、倉敷市民会館で行われた、
スウェーデン放送合唱団の演奏会に行ってきました。

大原美術館のある倉敷美観地区(私の高校の時の通学路!?)近くにある
客席数約2000のホール。
新しいホールではありませんが、安定感のある響きで
(資料によれば満席時残響1.7秒とか)、
どこに座っても満足できるホールで、
場所もさることながら、私の好きなホールの一つ。
(倉敷駅から美観地区の中を通り抜け、アイビースクエアーの中を抜けて
歩いて行くのが行きのお決まりのコース。
帰りは裏から別の道を。。。よく間違うのだけれど。。笑)

先行予約で買った送られてきたチケット、A席は
な~んと1階1列のど真ん中だった。

なので、ものすごくよ~く観察できました。

でもその前に、さすが
圧巻、感動でした!!

楽しかった!

プログラムは
ブラームス:5つの歌 Op.104 (14分)
ドビュッシー:シャルル・ドレアンの3つの歌 (10分)
ヒルボルイ:muo:aa:yiy::oum16声部の混声合唱のための)(11分)

 ~休憩(20分)~

プーランク:ミサ曲ト短調より「キリエ」「グローリア」 (10分)
サンドストルム:アニュス・デイ
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 
   ~無伴奏合唱によるミサ~より 
    第12689曲(18
分)

ヒルボルイ(スウェーデンの現代作曲家らしい)の作品なんか、
どこから声が出てきているのか
オーロラの神秘を耳で聞いているような
不思議さと感動を覚えました。
(オーロラをまだ見たことはないんですが。。)
チベットのホーミーのような響きまで。


如何にも北欧の合唱団らしく、
からだ中(特に首から胸のあたり)の骨伝導音を
ふんだんに使った響きの作り方で、
柔らかい響きのイギリスの合唱団や
強い声のハンガリーの合唱団
とは
全く違った響きの作り方です。

私が練習を見学に行ったことのある、
ノルウエーのOslo Soloistsともまた違
いました。

口・喉・胸周辺の筋肉は何とも柔軟で、ひとそれぞれ、
口の開け方やからだの使い方は全
く違っていました。
大きく口をあけて熱唱型の人がいるかと思えば、
あまり口を開けない人もいる、
おもしろ
いなと思って観察しました。

さらに、必ずしも慎重の高い人が低い声ということでもなく、
カウンターテナーをやって
いた4人もまちまち、
外見からは全く声の高さの想像がつかないのも興味深かったです。

さらに休憩後、後半になると、
ステレオのヴォリュームを変えたかのように

強い声を使い(第1曲のブラームス、
それはそれは繊細な声で始まりました)、

最後に向かってすばらしかったです。

鳴りやまない拍手に、アンコールは3曲。
2曲目は武満徹の「さくら」でした。
Ossa
(私が以前指揮していた大阪の小編成混声合唱団)でもこの曲は
歌ったことあるんですが、
ハーモニーは全く別物に聴こえてしまいました。

(こうも違うんだ!。。。笑。。。反省)

日本語の発音をどのようにしているのかと
顎や口の中の舌の動きに注目
(実際には見えない部分も多いんですがかなりなことはわか
ります)、
すると面白いことがわかりました。

通常の日本人の発語よりかなり後ろ・下で発音が行われています。
しかし、口・首・胸周辺が柔らかいので、
声はそのまま上に上手くあがってきています。


というわけで、私も日本人、
多くの共通の癖を持っています

ここは硬くなりやすいんだよね、
と帰って、彼らに比べて硬いよねと改めて自覚したところを
ほぐしまくり、ストレッチ、ヨガまがいのことすること1時間、
そして一晩寝ると、今日は歌の調子、ホントよかったです。^^)p~
大胸筋もその辺りが柔軟な上で使うと、
大きな響きを作ることができます

(しかし、柔軟でないと単に喉が詰まります...笑)
ということがよくわかりました。

そして10月のリサイタルのためのプログラムのひとつ、
アルマ・マーラーの歌曲では、自分で弾くピアノパートの響き
(なんとも世紀末を予感さ
せられます)まで
全く違ったふうに聞こえるから驚きです。
なるほどね、ハーモニーというのはこういうことなんだ。
一つではなく、2つの音が、さらに3つの音が4つの音が重なると
音の幅? 響きは拡がります、新しい色に変化します。
そしてその変化の仕方は、
音それぞれのエネルギーのバランスによっても
異なります。


ところで、スウェーデン放送合唱団で一つだけ気になったのは、
ソプラノの声です。

指揮者のタイミングはやはり男声用・低い声用に
合っていると感じられました。

もう少し違うふうだったら
ソプラノはもっと楽に声が伸びるのにと、
ソプラノの私は思いました。

しかし合唱団の響きのカラーもあるから
そうやすやすと変わるものではないかもしれませ
んが。

女性指揮者の私はOssaでやりたかったことがあったので
(結局、それはできなかったので
すが)、
いろいろ思いました。
(しかし、もう合唱指揮はするつもりはありません。
やはり私は声楽家だから。
時に指導に行くことはあるにしても。)


指揮者のペーター・ダイクストラさん、
190センチか2mぐらいあるのではないかと思われ

長身のオランダ人(オランダ人としたら普通です。。。)で、
ハンサム(いや、それは関
係ない)。
さすがすばらしい指揮者でした。
聴覚・視覚をどう使っているのかなとも思い、
観察眼を凝らしました。

視野も広いことが印象的でした。
指揮をする腕がからだ前面の180°より後ろ側に来ていることがありました。
肘ではなく、手がです。
だからハーモニーも拡がりやすいでしょう、きっと。


でも、このような指揮が可能なのは、
歌う人ひとりひとりがきちんと歌っている
ことが前
提で成り立ちます。
武満徹も何かの著作で書いていたと記憶していますが、
全体ではなく個人が基準になっていないのでは
実は合唱にはならないのです。なぜなら合唱は個人が集まったものだから。
個を押さえて合わせて合唱をするのではなく、
個が集まって合唱を作るのではないでしょうか?


帰りもやっぱり大雨でしたが、
アンコールの3曲目、
なんだか知らない掛け声の反復のような部分も多い楽しい曲が
耳に残っていて、鼻歌まじりに帰途に着いたのでした。

そしたら、やっぱり道を間違え、
遠回りをしてしまったのですが。。。(笑)



やはり生の演奏会は
いいですね!
響きがやさしく包んでくれて、
皮膚も喜びました。^^)v

私もそんな、聴いてくださる方の

皮膚が喜ぶような歌が歌えたらいいな。

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2012年6月20日 (水)

6/17(日)大阪の講座の感想、続き

さらにこんなメールをいただきました。

40歳ぐらいの女性で、合唱指導もされている方からです。

何ともうれしくなりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

川井弘子先生

17日はありがとうございました。

全てよかったです。今まで受講した中で一番有意義な講座でした!!! 

声楽だけでなくジャズ、シャンソン、ミュージカル、島唄と盛り沢山で面白かったです。皆さんそれぞれにお悩みがありましたが、川井先生のご指導で一瞬で声が良くなられるのを目の前で見て聴いて・・・最高でした。

一番心に響いたことは、高い声が出にくくても、息が続かなくてもそれを許して、安心して楽しんで歌えば使える体になっていくというお話です。何だか心が温かく軽くなり嬉しくなってしまいました。合唱団のメンバーに伝えたいと思います。

目線について両手を挙げて視野を広くして歌う♪これも即、使いたいと思いました。

床については押すことばかり考えていたので力んでいたかもしれません。足の裏をやわらかく、床とお友達♪というのもステキですね。

からだの厚みについても忘れないで知っていたいし、時々骨の図を描くのもいいなと思います。

これからもからだのことを楽しく勉強していきたいと思います。執筆されている本も楽しみにしています。

・・・若い男子がいたのも良かったですが、ご年配の方が沢山受講されていて刺激的でした。私もガンバロウ!っておもいました♪

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

具体的に「からだ」のこと、歌う時の機能などがわかると同時に、

勇気づけられたり、自信が持てたり、

ということが気持ちの上で起こるのだと思います。

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2012年6月19日 (火)

大阪での「歌う人なら誰でも。。。」講座終了!

日曜日に大阪で「歌う人なら誰でも知っておきたい『からだ』のこと・『呼吸』のこと」の2時間半講座を開講。
定員25名のところ、なんと39名の参加者。
会場は40席あるのでぎりぎりセーフ。
盛り上がりました!

ショート講座のため、具体的に歌ってもらいながら
『ボディ・マッピング』を説明。
ジャズをお店で歌っている方、
シャンソンを趣味で楽しみ・女声合唱団でもアルトを歌う方、
大学時代は大学合唱団に所属・今は「レミゼラブル」のミュージカル公演でジャンバルジャンを歌うという20代バリトン、
サークルで三線を弾き沖縄の歌を歌う本業は薬剤師の方、
市主催のオペラ公演に参加することを楽しみにしているオペラを歌う愛好家のレジェッロ・ソプラノ、
演奏会経験の多いソプラノの方。。。。

の6人の方に歌っていただき、
それぞれポイントとなる『からだ』のことを説明しました。

皆さま、役者。。。いや熱演で
興味深い講座となったと思います。

早速、こんなフィードバックをいただきました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

川井先生

今日のBL講座を受講させて頂いたものです。

今日の私は実は。

ボディラーニングという題目なんで・・。

さぞかし身体の各部を動かして体得するメニューだと・・

体育会系の私は勝手にエキサイトして・・。

体操する気バリバリな格好で望みました・・(笑)

でも、川井先生は。

歌人の身体を少し加減するだけで、響きを導きだしていらしたのが・・。

まるで、魔法でした・・。

今日の先生の講義で一番心に残ったのが、

『ブレスにとらわれて考えすぎないで、音楽のフレージングを大切にまずは、

歌ってみること』です。

あと、バランスボールでの訓練も明日から試してみたいです♪

今日は川井先生と出会えてとても素敵な1日でした。

先生の著書も読みたくなりました。

感謝をこめて。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

こちらこそ、ありがとうございました。

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