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2012年6月22日 (金)

スウェーデン放送合唱団の演奏会に行ってきました

大雨の中、倉敷市民会館で行われた、
スウェーデン放送合唱団の演奏会に行ってきました。

大原美術館のある倉敷美観地区(私の高校の時の通学路!?)近くにある
客席数約2000のホール。
新しいホールではありませんが、安定感のある響きで
(資料によれば満席時残響1.7秒とか)、
どこに座っても満足できるホールで、
場所もさることながら、私の好きなホールの一つ。
(倉敷駅から美観地区の中を通り抜け、アイビースクエアーの中を抜けて
歩いて行くのが行きのお決まりのコース。
帰りは裏から別の道を。。。よく間違うのだけれど。。笑)

先行予約で買った送られてきたチケット、A席は
な~んと1階1列のど真ん中だった。

なので、ものすごくよ~く観察できました。

でもその前に、さすが
圧巻、感動でした!!

楽しかった!

プログラムは
ブラームス:5つの歌 Op.104 (14分)
ドビュッシー:シャルル・ドレアンの3つの歌 (10分)
ヒルボルイ:muo:aa:yiy::oum16声部の混声合唱のための)(11分)

 ~休憩(20分)~

プーランク:ミサ曲ト短調より「キリエ」「グローリア」 (10分)
サンドストルム:アニュス・デイ
ラフマニノフ:晩祷 Op.37 
   ~無伴奏合唱によるミサ~より 
    第12689曲(18
分)

ヒルボルイ(スウェーデンの現代作曲家らしい)の作品なんか、
どこから声が出てきているのか
オーロラの神秘を耳で聞いているような
不思議さと感動を覚えました。
(オーロラをまだ見たことはないんですが。。)
チベットのホーミーのような響きまで。


如何にも北欧の合唱団らしく、
からだ中(特に首から胸のあたり)の骨伝導音を
ふんだんに使った響きの作り方で、
柔らかい響きのイギリスの合唱団や
強い声のハンガリーの合唱団
とは
全く違った響きの作り方です。

私が練習を見学に行ったことのある、
ノルウエーのOslo Soloistsともまた違
いました。

口・喉・胸周辺の筋肉は何とも柔軟で、ひとそれぞれ、
口の開け方やからだの使い方は全
く違っていました。
大きく口をあけて熱唱型の人がいるかと思えば、
あまり口を開けない人もいる、
おもしろ
いなと思って観察しました。

さらに、必ずしも慎重の高い人が低い声ということでもなく、
カウンターテナーをやって
いた4人もまちまち、
外見からは全く声の高さの想像がつかないのも興味深かったです。

さらに休憩後、後半になると、
ステレオのヴォリュームを変えたかのように

強い声を使い(第1曲のブラームス、
それはそれは繊細な声で始まりました)、

最後に向かってすばらしかったです。

鳴りやまない拍手に、アンコールは3曲。
2曲目は武満徹の「さくら」でした。
Ossa
(私が以前指揮していた大阪の小編成混声合唱団)でもこの曲は
歌ったことあるんですが、
ハーモニーは全く別物に聴こえてしまいました。

(こうも違うんだ!。。。笑。。。反省)

日本語の発音をどのようにしているのかと
顎や口の中の舌の動きに注目
(実際には見えない部分も多いんですがかなりなことはわか
ります)、
すると面白いことがわかりました。

通常の日本人の発語よりかなり後ろ・下で発音が行われています。
しかし、口・首・胸周辺が柔らかいので、
声はそのまま上に上手くあがってきています。


というわけで、私も日本人、
多くの共通の癖を持っています

ここは硬くなりやすいんだよね、
と帰って、彼らに比べて硬いよねと改めて自覚したところを
ほぐしまくり、ストレッチ、ヨガまがいのことすること1時間、
そして一晩寝ると、今日は歌の調子、ホントよかったです。^^)p~
大胸筋もその辺りが柔軟な上で使うと、
大きな響きを作ることができます

(しかし、柔軟でないと単に喉が詰まります...笑)
ということがよくわかりました。

そして10月のリサイタルのためのプログラムのひとつ、
アルマ・マーラーの歌曲では、自分で弾くピアノパートの響き
(なんとも世紀末を予感さ
せられます)まで
全く違ったふうに聞こえるから驚きです。
なるほどね、ハーモニーというのはこういうことなんだ。
一つではなく、2つの音が、さらに3つの音が4つの音が重なると
音の幅? 響きは拡がります、新しい色に変化します。
そしてその変化の仕方は、
音それぞれのエネルギーのバランスによっても
異なります。


ところで、スウェーデン放送合唱団で一つだけ気になったのは、
ソプラノの声です。

指揮者のタイミングはやはり男声用・低い声用に
合っていると感じられました。

もう少し違うふうだったら
ソプラノはもっと楽に声が伸びるのにと、
ソプラノの私は思いました。

しかし合唱団の響きのカラーもあるから
そうやすやすと変わるものではないかもしれませ
んが。

女性指揮者の私はOssaでやりたかったことがあったので
(結局、それはできなかったので
すが)、
いろいろ思いました。
(しかし、もう合唱指揮はするつもりはありません。
やはり私は声楽家だから。
時に指導に行くことはあるにしても。)


指揮者のペーター・ダイクストラさん、
190センチか2mぐらいあるのではないかと思われ

長身のオランダ人(オランダ人としたら普通です。。。)で、
ハンサム(いや、それは関
係ない)。
さすがすばらしい指揮者でした。
聴覚・視覚をどう使っているのかなとも思い、
観察眼を凝らしました。

視野も広いことが印象的でした。
指揮をする腕がからだ前面の180°より後ろ側に来ていることがありました。
肘ではなく、手がです。
だからハーモニーも拡がりやすいでしょう、きっと。


でも、このような指揮が可能なのは、
歌う人ひとりひとりがきちんと歌っている
ことが前
提で成り立ちます。
武満徹も何かの著作で書いていたと記憶していますが、
全体ではなく個人が基準になっていないのでは
実は合唱にはならないのです。なぜなら合唱は個人が集まったものだから。
個を押さえて合わせて合唱をするのではなく、
個が集まって合唱を作るのではないでしょうか?


帰りもやっぱり大雨でしたが、
アンコールの3曲目、
なんだか知らない掛け声の反復のような部分も多い楽しい曲が
耳に残っていて、鼻歌まじりに帰途に着いたのでした。

そしたら、やっぱり道を間違え、
遠回りをしてしまったのですが。。。(笑)



やはり生の演奏会は
いいですね!
響きがやさしく包んでくれて、
皮膚も喜びました。^^)v

私もそんな、聴いてくださる方の

皮膚が喜ぶような歌が歌えたらいいな。

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