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2012年7月10日 (火)

ピアノレッスン後のからだ

今日初めて個人レッスンに来られたピアノの方
(東京の有名音大卒、40歳ぐらいの女性)
から、こんなメールを翌日、頂いた。

「いつもでしたら、ピアノのレッスンを受けた後は
緊張のせいか、体がガチガチに凝った感じになるのですが、
昨日は何だかフワフワして、不思議に体が軽く、初めての体験でした!」

私はピアニストではなく声楽家だが、
アンドーヴァー・エジュケーターでもあるので
ピアノの方も多くレッスンに来られる。
大抵は、ピアニストやピアノの先生たちだ。
つまり私から見ると、ものすごく弾ける!
(レッスン中、うわあ~、すばらしい!と感動することも、
ここまで来るのに、どれだけの時間がかかったことだろうと
その努力に圧倒されることもしばしば。)
しかし、それだからこそ
長くピアノを弾いてきたからこその悩みは尽きない。

そこでいつも感じるのは、
実際に必要なより、大きな力を使って弾こうとしている
(それだけ弾かないと音が出ない)と
思い込んでいるということだ。

そのために、指は自分が思っているように速くは動かない。
せっかくの音楽性は容易に外には伝わらなくなっている。
厳しい先生に習ってきたために
「できない」「まだできていない」「充分ではない」と
いつまでも思っている。

そういう「トラウマ」的な考えが
何十年となく脳を支配していることを指摘する。

何が本当にうまくいっていないのか?
でも、どこはうまくいっているのか?
自分は何をどう感じているのか?
うまく弾けるというのは、そのあたりの
「繊細な気づき」をもとに、選択・成長させられるよう
必要な練習をするということではないだろうか?

がむしゃらに先生の言われたようにだけ
できるようになるために練習をする、
でもいったい何をできるように?
その時、自分の感覚は?


ご自分が考えているより弾ける!
人たちが実は多いというのが
私の感想だ。

それにしても、いつも不安を抱き、
自信のないことがさらにミスを呼び。。。
という人がなんと多いことか。

何が自分を「邪魔」しているのか
精確に把握する必要があるだろう。

そうした中で、
からだと音楽のさらなる豊かさと可能性が
育つのではないだろうか。

からだの芯が緊張していては
音楽を奏でることができない。
安心して、音楽を奏でよう!
自分を信頼しよう!

今日も、そんなことをレッスンに来た人に話した。



モリエールの戯曲「町人貴族」に出てくるジュールダンと
同じなのかも?


「静けさの中から~ピアニストの四季~」
スーザン・トムズ著(春秋社)
は英国のピアニストが書いたエッセイ。

Out_of_silence_book_3

とてもよい本だと思う。

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