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2012年8月 5日 (日)

オブラドルスの3つの歌曲

10月には結局、3曲のObradorsを歌うことにした。
よく日本でも知られている
Dos cantares populares
~Del cabello mas sutil~
日本語では「一番細い髪の毛で」と訳されることが多いが
これは歌詞の一部で
オブラドルスの書いた曲目は単に
「ポピュラー・ソング」という意味だ。

お前が編んでいるその髪から
一番細くきれいな髪をもらって
鎖を一本作ることとしよう
私のそばにお前をつないでおけるように

お前の家の水がめに
おとめよ、私はなりたいな
お前が水を飲みに来るたびに
唇にキスできるように

そして
El vito エル・ビート


そして
En el pinar 松林で

カバリエが歌っているのをYou Tubeで聴いた。
あの巨体、なのに、なんともチャーミングな歌い方と表現に感動。
けれどCDは見つからないし、
参考になる日本語・英語訳もない。

ところが自分でも驚いたことに、
ドイツから帰国したばかりの最初のリサイタルで
なんと私はこの曲を歌っているのではないか。
すっかり忘れていた。
(でも、どういう経緯で??)
その時、訳に困った私は、
スペイン語の堪能な知り合いの知り合いに頼んで
訳してもらっている。
その訳があった。

けど、どうも落ち着かない。
そして困ったことには辞書を引いても出てこない単語まである。

corzaってどういう意味?

スペイン語が母国語のマリアンネ先生の力を借りて、
新たに訳してみた。
以前のとずいぶん違う。(笑)



雁のような荘厳な鳥も
きらびやかなネックレスも持ったことがない
緑の小舟を手にしたいとも思わない
ただ悲しみと愛する歌だけを胸に抱き
松で作った緑の木の家を夢見る

輝く大理石も持ったことがない
鏡を手にしたこともない
ただ雲雀とバラの花だけを望み
緑の木の家ではなく
そのかわり
緑の月の光で
照らしてくれたらいいな


きらびやかなものは何も持っていないし
望みもしない。
ただ、誰かが自分のことをささやかにも気にとめてくれるのなら
自分は満たされるだろう。


そんなロマンチックな詩に感じられる。

オブラドルスの音楽は
松林が風にそよぐ音と
月の幻想的な たおやかな光を
想像させる これまたロマンチックな音楽に
仕上がっている。

歌う方はその表現とは違って
ものすごくエネルギーがいるんだけれど。

今回のリサイタルのプログラムの、
最後に歌う予定だ。

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