« バスコ・ダ・ガマの国から 3 | トップページ | 明日にはアムステルダムから日本へ »

2012年8月 4日 (土)

バスコ・ダ・ガマの国から 4 

旅は、人との偶然のちょっとした出会いで
より楽しくなるように思う。

<ポルトガル編>

1.日本人の紳士

空港で、どうも私は使えるラウンジを間違ったらしい。
クレジットカードでどこかのラウンジは使えるはずなのだけれど。

というわけで、入口で門前払いを食らいそう?!になっていると
私の直前に入ってきていた日本人の紳士が戻ってきて、
なんだか手続きをしてくれて、
私もあっさり?!入れることになった。

「どうぞ、使ってください」とその紳士は言って
去って行った。
キツネにつままれたように、しかし
お腹がすいていたので、
手際よく?!スープやサラダやパンをしっかり取って
ソファーに座る。
ガツガツ。。。きっと食べていたに違いない。

しかし、なんとかお礼を言わなければと
(一通り腹ごしらえをした後。。。笑)
その紳士を探して話しかける。
成田からの便でアムステルダムでトランジット、
これからミラノに。
イタリアで夏休暇を過ごすのだという。

特に好きな街はフィレンツェなのだそうだ。
私も行ったことがあるので
「街中が美術館みたいな街ですよね」
と続けると
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」でも有名な
ウフィッツィ美術館の話に。
「あの作品があんなに大きいなんて、
ほんとに驚きでした。」

そして紳士はこっそり
このボッティチェりの部屋の特別な見方を教えてくれた。
窓からの光線の加減で、時間によって見え方が随分違うのだという。

ああ~、そんなふうに美術館を見たことがなかったなあ~。
確かに同じ作品でも、見る時が変わると随分印象や理解が変わることは
体験したことがあるけれど。

また、ウフィッツィ美術館に行ける日があるといいな。

そして、そこには自分の成長が「鏡」となって
作品理解と感動につながるのかもしれないな。

2.チェックインの気楽さ

アムステルダム・スキポール空港からリスボンへのフライトは
20:55発。リスボン着は22:50の予定だった。
(1時間の時差があるからオランダ時間では23:50着。)
ところが、30分以上遅れて出発、よってリスボン着は
現地時間で夜中の12時をとっくに過ぎていた。
座席はほぼ満席、そして空港に着いてからも、人がいっぱい。
こんな真夜中に、人でごった返し、何とも賑やか。

当然ホテル着は真夜中の1時近く。
そもそも夜のフライトだから、到着時間をホテルにあらかじめメールしていたんだけれど
フロントの男性は、何事もなかったように、
「僕がここにいるのだから、問題ないよ」と。
「メール?見てないけど。。」と。
初めての行く国だったので、なんだかドキドキしたけど。

日本だと、到着時間にはもっと気を使うのでは??


3.大男のブラジル人のレッスン

さて、その遅れた飛行機の中、どうも歌の練習をこっそりしていたらしい。
いろいろメロディーを思い浮かべていたら、ついハミングになったりして。
隣の席の黒人の大男が「歌っているの?」と話しかけてくる。
どうりで大きいと思ったら、ポルトガル人にあらず、ブラジル人で
リスボンの大学でグラフィックデザインの修士号を取得中なのだとか。
1週間オランダで、その前をドイツでバカンスを過ごしたとか。

ブラジルのポルトガル語と、ポルトガルのポルトガル語は
随分違うのだという。テレビ番組の関係で
ポルトガル人はブラジルのポルトガル語は理解できるけれど
その逆は難しいらしい。
そのうち、ポルトガル語の本を読みだした。なんとなく覗くと、
「読む?」というので、
適当に発音すると、「発音うまいね!」
調子に乗ってさらに読むと、今度はアクセントを直してくれ始めた。

というわけで、
ポルトガル語の最初のレッスン?!は
楽しかった。
Obrigado! オブリガード(ありがとう!)

けど、久しぶりに全く初めて聴く言葉の国に行ったので
それに、ポルトガル語は低くて、発音がわかりにくいし
なんとなく表情が暗くなっていたかもしれない。(笑)
ああ~、言葉が全くわからないって、こういうことなんだ。


4.笑顔

国外ではKLM(オランダ航空)を利用することがほとんどだが、
好きなのは、どのフライトアテンダントさんも朗らかで親切なことだ。
カナダの、アメリカの、韓国の航空会社で、嫌な思いをしたことがある。
10時間近く乗るのに、客室乗務員が雑で無愛想な場合は
こちらの疲れは倍になる。。。。と感じる。
さて、今回のアムステルダムからリスボンはわずか3時間余り。
なので機内での動きも忙しそうだ。
「アップルジュース、プリーズ!」と言って
(たぶん、にっこり笑っていたのだと思うけれど)
"Oh, your smile is beautiful. I love it.”
という言葉が溌剌とした動きとリンゴジュースとともに。

最初から別に気分が悪かったわけではないけれど
より気持ちが軽くなった自分が感じられた。

やはり海外のひとり旅は緊張するから
こんなひとことが限りなくうれしい。


5.ホテルのエレベーター

ホテルのエレベーターはガラス張りで、外の景色も一望できた。
乗ってもなかなか扉が閉まらないので、
閉めようとボタンを探すと、
ボタンは「開く」のみ。(笑)
そしてエレベーターに乗りたびに、そのドアが閉まるまでの間合いが
なんとも心もとなく、
ドアが壊れているのかな?と思ったり、
ボタンを探しそうになる自分がおかしかった。
やっと最終日の4日目、そのタイミングに慣れたというのに。。。

また、来よう!



6.エレベーターで大男

たぶん北欧あたりからか、親子3人での
家族連れ。
両親も大きいけれど、その男の子、
たて横、本当に「大男」。2m近くあるに違いない。

「大きいね~」と言わんばかりに私がにっこり見あげると
恥ずかしそうにしている。
なので「何歳?」と尋ねると
「16歳」との答え。
私は大きいことが本当に羨ましかったので
”Nice ! Have a good day !”とにっこり微笑んで
エレベーターを降りた。


7.車いすの子供たち

毎日のように朝食の折、車いすの子供を見かけた。
どれも違う家族の子供たちだ。
しかも、ごく普通に。
ただ脚の代わりに車いす、それだけのことのよう。
日本だと、こうはいくのだろうか?

つまり特別扱いもしていないし、
自分で普通に動けるという意味でも。


8.日本のコイン?!

リスボン~アムステルダムの帰りのフライトもほぼいっぱいだった。
私の席は3席ある真ん中で、左の窓側には
鼻にもピアスのセクシーなポルトガル女性、
右側には大きな女性。
何人?きれいな英語の発音。オランダ人ではない。

というわけで、残り30分ぐらいになって
突然話しかけられた。
彼女が腕にブレスレットのようにしている
「このコインの意味がわかる?」という質問。
「16歳の時に道で見つけたの。
これをつけているとラッキーなのよ」という。

コインを見ると、「大日本国 昭和十年」「十銭」の文字と
菊のご紋に、桜の小さな花、
よくできている。

「日本のものだけれど。。。。」

「ノルウェーのコインはただ女王の顔がついているだけで
こんなにいろいろな模様が入っていないわ。
毎回、新しい模様を見つけることができて、
なんだか幸福な気分になるの」
という。
なので、見つけて以来ずっとつけているのだという。
今は23歳だから、もう7年になるわと。
ノルウェーの小さな港町からリスボンにバカンスに。
直行便だと随分高いので、アムステルダム経由なのと。

彼女の満足そうな顔を見ていると
なんだか私までうれしくなった。

|

« バスコ・ダ・ガマの国から 3 | トップページ | 明日にはアムステルダムから日本へ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/39602/46582845

この記事へのトラックバック一覧です: バスコ・ダ・ガマの国から 4 :

« バスコ・ダ・ガマの国から 3 | トップページ | 明日にはアムステルダムから日本へ »