うれしい便り
アムステルダム滞在中。
4月1日(月)は復活祭の休日の最終日。そして夏時間の始まり。
つまり、時計の針を1時間進める必要あり…なのに私はすっかり忘れていて
14:15始まりのコンサートに、
14:00前に、余裕とばかりに颯爽と?!コンセルとヘボー到着。
が、なんだか様子がおかしいと思ったら、すでにヘンデル「メサイア」はしっかり始まっていた。(汗)
それにしても、やっと4月になって雪がちらつかなくなった。
けど、風は冷たい。
手袋をもってきてて、ほんとによかったわ。
そんな中、今日は嬉しいメールをもらった。
20年前の生徒から。
ドイツ留学から帰国して2年目、私は広島県のとあるマンモス私立大学に勤めていた。
薬学部・工学部・経済学部の3学部からなる大学。
学生の半数以上が男の子。
私は一般教養の芸術科目「音楽」を担当。90分の講義をしていた。
たぶん人気があったと思うのだが
(自分が思っているだけ??)、
多い年は週8コマも持っていて(最初の半年は2コマから始まったのに)、
ある年の調査で、非常勤講師の中では一番コマ数が多かったのを覚えている。
クラスによっては100人以上もいて、全員男子ということもあった。
夏になるとクーラーがきかないのが、唯一不便だった。(笑)
男の子って、たくさん集まるとこんあに熱いのだ…と知ったのは、この時が初めて。
私もまだ20代で、初めての大学勤め。
しかも多くは遠慮のいらない本音トークの男の子たち。。。というわけで、
何とも楽しかった。ズゲズゲ、言いたい放題。
しかし、みな、思いやりがあり、やさしいんだなあ~。。。という印象。
今の私のティーチングスタイルの多くは、ここで鍛えられたかもしれない。
試験が近くなると、「先生、よろしゅう~たのまあ~な」と
なれなれしく茶髪の男の子たちが寄ってきて、
私の肩に手を置くのだった。
私も負けず、
「そりゃ~、レポートの内容次第よ。ちゃんと書いていれば単位は出るし、
ちゃんとしてなかったら、単位はないわよ。」
「そんな固い(かて~)こと言わんでもええがあ~。。。」
「おれらあ~、スポ選(スポーツ選抜)ではいっとるけえ、
頭はわりんじゃ~。けど、一生懸命やるけ~、大目に見てや~」
などと、堂々とのたまうやからも多かった。
さて、今日メールをもらった彼は、どんな学生だったのか、
私の方は名前と顔が一致しない。
1年間に300人近くの学生を持っていた時もあったし。。。(言い訳)
何でも、2児のパパで警察官なのだそう。
彼のメールにはこんなことが書かれていた。
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さて、当時の授業を振り返ると、確か
ミヒャエル・エンデの『モモ』に関する話がありました。
もちろん、ドイツ語で歌曲を歌うといった授業も。
その中で、とりわけ影響があったのは、
子安美智子さんの作品に関する話でした。
シュタイナー教育に関すること以上に、
そのような教育が展開されているドイツという国が、
一体どんな風土なんだろうと気になったのです。
学生時代に訪問することは叶いませんでしたが、
結婚する時、妻に強引な願いをしてドイツOnlyの新婚旅行を行いました。
名古屋からルフトハンザでフランクフルトへ。
フランクフルトの町並みを眺め、バスツアーに参加。
ローテンブルグなどを巡り、バートメルゲントハイムという温泉街に宿泊。
そして、ミュンヘンにて市内を巡る。
ミュンヘンからルフトハンザで、フランクフルト経由の関西国際空港に。
わずか数日の旅行でしたが、
子安先生の本にあったミュンヘンの地図ままに、
街が生きていることに言葉では表現出来ない感動を憶えたものです。
最近、その話をドイツ語のH教授と英語担当のS准教授を交えてお話ししたところ、
なんと、珍しい奴だなあ
と言われるなか、
みなでドイツの地図を開くという、何とも面白い時間を持つことが出来ました。
そんな時、H先生が
実は、俺も生徒と研修旅行に行った
と言われ、ビックリ。
その内容を紹介したページが、以下のURL。http://www.fuhc.fukuyama-u.ac.jp/human/hc/event/study/2012europa.html
かなり強行軍だったようです。
しかし、生徒の心には相当印象深い何かが残ったと思います。
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ほんとにうれしいメールで
今日のアムステルダムの街は
いつもにも増して、生き生きしているように見えたから、
不思議!
Kくん、ありがとう!
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