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2014年10月24日 (金)

『第九』の季節到来?!

日本では『第九』の季節の到来である。

この季節になると、
いつもより多くの
「腕が痛くなったピアニスト」と
「声がおかしくなった歌う人(指導者と合唱団員の両方)」が
私のところにやって来るようになる。

『第九』、いいんですけど。。。。
でもなあ~。。。?!


本当は、「素人」がちょっと練習して歌えるような「合唱」ではないことを
もういい加減、日本でも認識したほうがいいのではないかと思う。

確かに、オーケストラとの共演で、
ベートーヴェンの交響曲を演奏できるというのは
人生最大の楽しみ、感動の時になるのかもしれない。
参加型の意義は大きいだろう。

でも、ちょっと違うんではないだろうか?
なんともうわべだけになっていないだろうか?!



何より、私が疑問を投げかけたいのは
「せっかく上手になりかけている合唱愛好家たち」が
あるいは
「若手のプロ・セミプロの歌い手たち」が
『声の不調』を訴えることだ。

そして、その理由はもっともなところだ。


ドイツでは、『第九』は特別の時にしか演奏されない。
世界中で、12月になったら、『第九』が演奏される
ものだと思っている人もいるかもしれないが、
それは大きな間違いだ。
日本だけの現象、「12月の第九」。

12月はキリストにまつわる宗教曲、
受難曲やオラトリオが荘厳に演奏されるのが
ヨーロッパだ。
ヘンデルの『メサイア』は、特にその中でも
私の好きな曲だ。

『メサイア』を聴いていると
クリスチャンでない私でも、聖書を開いて
その歴史に思いを寄せてしまう。


『第九』といえば思い出すのは
東西ドイツが統一された時に、ベルリンで演奏されたことだ。
Freude(喜び)という言葉が、
Freiheit(自由)という言葉に置き換えられて
演奏された。
ソリスト陣も東西混合、
指揮はバーン・スタインだった。


深き喜びを称えてうたう合唱『第九』、
あなたはそれだけの思いを今、あなたの歌う『第九』に託せますか?
もし難しいのなら、
プロが歌う『第九』を、
聴きに行くだけがよいのかもしれませんよ。

もっと合唱を楽しむ方法は、ほかにありますから。


また、『第九』はもう二度とごめんだ!
と、『第九』嫌いになっている人を、一方では見かけます。
深く感動的な作品なのに。


個々人が、自分に合った向き合い方が
大切ですね。

伴奏者の方、「腕の痛くならない『第九』練習ピアノの弾き方」
ご相談に乗りますよ。

http://www.hirokokawai.com/

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