« 2015年4月 | トップページ | 2015年7月 »

2015年6月26日 (金)

「あがらない方法を教えてください」<その3>

「あがらない方法を教えてください。

あがり症みたいなんです。
アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けてから
だいぶ、よくなってきたんですが
でも、まだまだあがるんです。」

Img_4023_2_2

「そうですか。何が原因だと思いますか。」
「それがよくわからないんです。
その時、その時でかなり違います。
聴いてくださっている人の反応が気になったり、
”ああ、次、難しいところだな”と思うと
くちびるが震えて
音をうまく出せなくなったり。

練習の時に、先生に叱られたとか、
他の人に迷惑をかけたらどうしようとか。。。思って。」
(この人、オーケストラで楽器を吹く人です)


「音楽とは直接関係のないことですが
ちょっと尋ねていいですか?
お父さんとかお母さんとか、
厳しい人ですか?」

「いや、特にそんなことはないです。」

「ただ、小さい時に父の転勤で
あちこちしましたし、
その後、父と母が離婚して、私は。。。。」

「なるほど。。。。」


「その『あがり症』はひょっとするとアイデンティティの問題かもしれませんね。」

「アイデンティティ??」

「その前に、私は『あがり症』という言葉を使うことに賛成ではありません。
言葉にした時点でレッテルを自分ではってしまうことになるので、
そこから抜け出せなくなるように思います。
それに『あがり症』なんて、私は実はないと思っています。

そういう現象が、ただ起こるというだけで。。。。

それで、アイデンティティの話に戻りますが、
つまり、「自分が何者であるか」ということがはっきりしていないための
「不安定さ」「不安」からくる問題かもしれませんよ。
音楽することとはまったく関係なく。。。。。。


あとはさらに個人的に、話が進んでいきました。


そして、彼女は大泣きし、
その後、すっきりした顔をして
何事もなく、吹き始めました。

すると不思議なことに
その音は今までの音とは全く違って
何とも安定した美しい音でした。


その数か月後。。。。


本番で、ほとんどあがらなかったです。
あがったところもあったけれど、今までと全然違いました~。
不思議でした~~~♪

と、明るい声で
レッスンにやって来ました。

先に進めそうな気がします。

よかったですね。


それでは、今日からちょっと「ボディ・マッピング」のお話をしますね。
マウスピースをくわえる時、どこをくちびるだと思っていますか??



。。。というわけで、
ボディ・マッピングが彼女にとって
本当の意味で役立ち始めた。
アレクサンダー・テクニークのレッスンでも、
今までにない「気づき」が増えたのだという。

よかったねえ~。


時々遭遇しますが、
その原因が音楽そのものや楽器の吹きからではない場合。
それは性格が原因でも、生活環境が原因でもなく、
「自分が何者であるか」ということ
「自分は何をしたいのか」ということ
それらを認識することで
一挙に音楽することが変わってくる人に時々出会います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月25日 (木)

「あがらない方法をおしえてください」<その2>

「あがらない方法を教えてください。

私、『あがり症』なんです。」


H:どういう時にあがりますか?
A:ふだんはどうもないのに、人前で歌う時だけあがるんです。


H:よく練習されている時にもですか?
A:そうです。練習の時は、結構いいかもと思っていても
  本番になるとボロボロで。
  だから、そのあがったことに対して、またびっくりしてあがるんです。
  『あがり症』って言うんですかね?

H:そうですか。。。。・・;)
    では、実際に歌ってみていただけますか。


A:(曲を歌う)


H:ああ~、それだとあがりますね。
A:えっ、わかりますか??
H:はい。
A:どうしてですか??
H:それだけ息が浅いと本番はもっと浅くなりますからね。
  それにいわゆる「下のささえ」とつながっていないことも原因です。

A:あっ、そういえば、息、浅いです。
  どうしたらいいですか?

H:では、「骨盤歩き」をしながら歌ってみるという練習方法をお教えしますね。
(川井弘子著「うまく歌える『からだ』のつかいかた」(誠信書房) P126・127)

  ♪~   (骨盤歩きをしながら歌う)  ♪♪



では、これで家でも練習してみてください。
でも、今、もう一度、立っていつものように歌ってください。

どうですか??

A:あれっ?! なんだ歌いやすいです。
H:そうですか、よかった。
「歌いやすくなること」が本番であがらないことにつながりますよ。

つまり、息がラクではないですか?
胸の上の方に詰まっていたのが軽減されましたよね?
A:はい、そうです。


Img_4019_2


(数か月後)


A:そういえば。。。。今回の本番、いつものようにはあがらなかったです。
だから、あまり気にならなかったので、印象に残らなかったのですが
ちょっと考えるとあがらなかったです。
いつものように歌えました。
あれっ~~~???不思議だわ~~。


H:Aさんは『あがり症』ではないですよ。
ただ、ちゃんと練習していなかっただけです。


A:ただちゃんと練習していなかった??。。。。><;)


H:だから練習方法を変えれば、歌はうまくなりますし、
それにあがらなくなります。

年々、ごまかしはきかないでしょ。
つまり、自分や自分のからだにごまかしなく歌う(練習する・向き合う)と
からだはそれだけのことをきちんとできるようになりますよ。

『あがり症』だなんて名前を付けるないでくださいね。
付けるから、そこから抜け出せなくなっていたみたいですよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月24日 (水)

「あがらない方法を教えてください」<その1>

「あがらない方法を教えてください」

と尋ねられることが時々あります。

その時はその人向けに答えるので、
その時々で私の回答は異なります。



たとえば、ピアノの先生の集まりでは

Img_3771_2


「ふだんはレッスンをしているだけでほとんど練習できず、
年に1・2回、生徒の発表会か講師コンサートで
弾くだけなのではないでしょうか?

しかし、めったにない機会だからと
自分が弾けるより、ちょっとだけレベルの高いものを選曲して
それに向かって練習しよう!!
な~んて張り切っておられるのではないでしょうか?
そうでもしないと、日々のことに追われて
なかなか時間を作らないからと自分を追い込んで。。。。。」


「そうです。全くその通りです。」


そして演奏前に思うことは
「ああ~、十分な練習時間が取れなかった」
ではないでしょうか??


「はい、全くその通りです。」


それであがらない方法を教えてほしいということでしょうか?


それは無理です。

だって、「本番であがる」すべての条件が整っています。
まずは、自分が十分弾けると思う曲を選ぶこと、
そして納得がいくように、しかも十分練習すること
この2つは自分でできるはずです。
そこを変えていくしかないし、
そこを変えれば大丈夫です。


「からだ」は正直ですよ。
年々、無理はできなくなるということは、
あなた自身が一番わかっていらっしゃるのではないでしょうか?
だから、何ができるのかも
あなた自身が一番わかっていらっしゃるはずですよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月22日 (月)

「うまく歌える本」はどこで買えますか?

次のような質問をよく受けるようになりました。

「先生の歌のご本、どこで買えますか?
近所の本屋さんになかったんですけど。。。」



大きな楽器屋さんや書店さんにはあると思うのですが、
全国すべてのお店には置くことはできないようです。



えっ、大きな本屋さんや楽器屋さんになかったですか?
「はい、京都三条のJUJIYAになったです。」

どうしてだろ??
「是非、そこで注文してください。」
そしたら、置いてくれるようになるんでしょうか??

銀座YAMAHAには「新刊コーナー」にド~~ンと
置いてあります。

生徒の一人が写真を撮って送ってくれました。
う・れ・し・い!

Yamaha150622_3
(6月22日撮影 すみません。なぜだが写真が横向きになってしまう。><)


地元、倉敷の喜久屋さん(イーオンの中にあります)にも
こんなに。

Kikuya150511
(5月11日撮影)
   

大阪・京都・池袋のジュンク堂で
梅田の紀伊国屋で
東京駅の丸善で
買いました~♪
と言ってくださったかたもあります。


でもなぜか岡山シンフォニーホールのところにある丸善には
置いてないんです。><)
(6月16日現在)

Amazon.comでは一時、在庫切れになっていましたが
今は大丈夫です。お求めいただけます。

あと京都の合唱楽譜専門店のパナムジカさんとか。



フランスのように政府によって本屋さんが保護されていない日本、
なるべく書店や楽器屋さんに行ってお求めくださるのが
よいのだそうですが、私自身もやはり便利なネットで購入することが多いです。


でも先日、京都のジュンク堂さんに初めて行きましたが、
手に取って見れるので、いっぱい買ってしまいました。
ああ~、重くなるなあ~と思ったその瞬間、レジのおにいさんが
「5,000円以上ですので、無料でお送りすることができますが。。。」
と言ってくださり、
もちろん送付をお願いしました。

助かったぁ~~

こんなことなら、重くなるからと戻した2冊も買うんだったなぁ~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月14日 (日)

【東京】うまく歌える講座20150711

紫陽花の美しい季節になりました。

うちの庭にも。。。。
_150613_2

カナブンもいますよ。
なんだか懐かしい感じがします。


お待たせしました。
東京の「うまく歌える講座」のご案内です。
新刊の「うまく歌える『からだ』のつかいかた」をテキストに
シリーズでお送りしていきます。

*******************
  うまく歌える『からだ』のつかいかた
  第1回 喉はエラだった!?。。。だから。。
*******************


日時:2015年7月11日(土)10:00-12:00
会場:アスピアホール
(京王新線「幡ヶ谷駅」北口から徒歩2分)
受講料:3,500円
定員:80名

お問合せ・お申込み:
≪うまく歌える事務局≫
E-Mail soma.singing@gmail.com (担当:藤田)
Tel/Fax 0466-81-6488(担当:橋本)
 *お申込みフォームをお送りいたします。

********************
内容:
ヒトは進化の産物です。ヒトの喉は、もともと
魚類のエラだったところです。
エラは腸が進化したものですが、
そうです、歌う楽器である私たちの喉は
腸と同じ仲間なのです。

腸と同じ仲間
~つまり、思うように動かせる腕や脚にある筋肉とは違って、
いつどのように動いているのかわからない
腸の筋肉と同じ性質なのです。
なるほど、「声帯を閉じて」「喉を開けて」と言われても
どうしたらいいのかわからないはずです。

ではどうしたら、うまく歌がうたえるのでしょうか?

公開レッスン形式で、
数人のかたに歌っていただきながら、
具体的に進めていきます。
あなたのご参加をお待ちしています。

声がよく出るようになる簡単な体操もします。
(服装はいつものように…で大丈夫です。)

もしよかったら、歌ってください。
講座内で歌ってくださるかたを数名募集します。



【お問合せ・お申込み】
soma.singing@gmail.com 
うまく歌える事務局(担当:藤田)
まで。
テキストに
Photo
「うまく歌える『からだ』のつかいかた」
(誠信書房/定価2,200円)を使います。
あらかじめお読みくださり、
当日ご質問してくださるのも歓迎です。

また当日お求めくださることもできます。
(お申し込み時にお知らせください。)

第1回の「喉はエラだった!?」は
「第2章つかえる解剖学」の10(p36)をご参照ください。



あなたにお会いできますこと、
歌声を聴かせていただけますこと
楽しみにしています!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月11日 (木)

【大阪】『ボディ・マッピング』フル講座 3回シリーズ

久々の「音楽家ならだれでも知っておきたい『からだ』のこと」のフル講座です。

同名の青い本がテキストです。

Wem_books_for_wien2015_1

6時間コースとも呼ばれていますが、

より充実した時間にするために今回は
2時間半×3回=7時間半
でお送りします。
対象:音楽する人
  (歌・すべての楽器に対応します。指揮者の方も歓迎!)

場所:大阪
会場:ムジークシューレ大阪・ZG室
(地下鉄「谷町4丁目」もしくは「堺筋本町」から徒歩約8分)
http://musikschuleosaka.jimdo.com/map/
 


日時:6/21(日)・7/19(日)・8/23(日)
 いずれも13:00~15:30
受講料:9,000円/1回


定員:10

内容:
できるだけ全員の方に演奏していただきながら
(希望されない方はしないでOKです)、
マッピングを詳しく進めていきます。
「からだ全体のバランスの場所」「脚のマップ」が
第1回6月21日(日)のテーマです。
腕で楽器をもつ方も、実は腕以上に、
脚は大切です。脚が音にどのように関係するのか
歌う呼吸に関係するのか、
「気づいて」いきましょう!


2719日(日)13:00-15:30 腕のマップ
3823日(日)13:00-15:30 呼吸のマップ

 (注:3回通しがお勧めですが、
  12回でもご参加いただけます。
  2回:18,000円 3回:27,000円)



お申し込みはこちらから
下記フォームにご記入ください。
またフォームを送信されたことを
hirokokawai0204★gmail.com 
(★を@に変更して送信してください)
川井弘子
までお知らせください。


あと数名空きがあります。
演奏への疑問を解決したいと取り組まれている
熱心な皆様のご参加をお待ちしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月10日 (水)

「合わせる」コツは? <その2 合唱>

合唱集団「アルクス」のレッスン中に思わず、
口から出たこと。

「アルクス」は10数名の30代の混声アンサンブル。
珍しいことに、女性の方が少なかった時期が長く続いて
最近やっと男女のバランスも取れてきた。

(ある演奏会ではなんと
ソプラノ1名、アルト2名、テノール3名、バリトン4名だった。。。。汗)
指揮者を置かないアンサンブルだが、
合図を出すのはテノールなので、
どうしても男性のテンポ感やフレーズの取り方に
なってしまっている
というのが私の印象だった。

でも、多くの合唱団がそうだ。
「ああ~、これだとソプラノは歌いにくいよなぁ~」
と思うことが多い。
女性の呼吸のタイミングを感じ取れる指揮をすると
全体はずっとよくなるだろう。
合唱として全体的に
「音が下がる」「響きが足りない」と思うなら
フレーズをどうとるかを変化させることも必要だ。

女性の声は1オクターブ上であること、
筋力が男性より少ないこともあって
断然、女性の声のほうが疲れやすい。
もちろん、高い声のほうが疲れやすい。
(つまり、バリトンはもっともラクなパートだ。
まあ、そうでもない曲もあるだろうけど。。)



さて
「合わせる」とは?

「自分がこう歌いたい」というのがあって
「他の人がどう歌いたいかを感じることができること」。

「合わせよう」という気持ちは必要ない。
なぜなら、それは最初からすでにあるから。
大切なのは「自分が歌うこと」だ。
そして「感じること」だ。


すると、不思議にぴったり合う。
そう、この時もそれぞれが自由に歌っているのに
ぴったり合っていた。
そしてソプラノの彼女たちは言った。
「歌いやすい~~」
「”自分が歌っている~”って感じがする」と。

「では、今までは?」
「一生懸命歌っていたけど、苦しかった。。。
まったく違う。。。何が違うのか言葉では難しいけれど。。。
違う!

いい感じ!

先に進めそう!!」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 9日 (火)

黒部峡谷鉄道~自己責任!?

150609

黒部峡谷でトロッコ電車に乗ってきました。
あいにくの曇り空でしたが
雨はなんとかやんでくれました。

1150609_2

山から煙。。。いや霧。

3150609

なんという水の色。

4150609

11150609



7150609

新緑が目に鮮やか!
美しい!


9150609   
 
12150609


13150609

万年雪。
夏になっても融けることがないなんて。。。。

15150609

赤い欄干、その対比が美しい!

16150609_2_2

17150609_3

まるで水墨画の世界!

なんと「危険です!」の表示。
自己責任でヘルメットを着用してくださいと。
日本にしては珍しいかも。。。
でも、何でも『自己責任』だと
日本ももっと住みやすくなる?


18150609_2

19150609_2

21150609

秋には紅葉が美しいことが
忍ばれて。。。



黒部宇奈月温泉駅のすぐ隣の
黒部峡谷鉄道駅から
1時間20分ほど。

窓付きの車両で
頂上まで。



よかったけど、一つだけ困ったのは
車内放送の音量。

あまりにもビンビン響く。
夏に窓をお開けはなし、満員の客様なら
ちょうどいいのかも。
窓を閉めたたった二人の車両では
びんび~ん。

というわけで、手持ちのバンドエイドをテープにして
スピーカーを紙で塞ぐと
ちょっと音は緩和された。
でも私たち、2人だけ乗っていたからできたこと。

もし皆さん、人が少ない時に黒部峡谷鉄道に乗る
音楽関係の人は要注意!
きっと音が大きすぎるので
耳栓とか??

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 8日 (月)

富山に来ています

木曜日から富山に来ています。

レッスンの後は「乾杯~!!」。

Arcus_150607

合唱集団「Arcus(アルクス)」のメンバーと。

かれらはいつの間にか30代に。
初めて私の「ボディ・マッピング」の講座受講に来た時は
まだ富山大学の学生だった。
月日が経つのは早い。

...でも一方で、続いているって偉いなあ~。
いつの間にか
男性陣は、精悍に、頼りが出て、
女性陣は、大人に、しなやかに豊かに。。。。
これらが声に出てくるんだなあ~。
今後が楽しみに!

「継続は力なり!」



今はホタルイカが旬だとか、
そして私が好きなのは白エビ!

150607

富山に来るようになって初めて、
「白いエビ」がいることを知りました。
「白エビって、なあに?」という私の問いに
「白エビです」という回答。(笑)
「お刺身」と「唐揚げ」と「かき揚げ」があります。
(ほかにも食べ方はいっぱいあるのでしょうけど。。。)

「鱒寿司(ますずし)」も富山で初めていただきました。
「鯖寿司(さばずし)」はちょっと強すぎて苦手な私なので、
どうかなと思いきや、お・い・し・い!!

それぞれの人がそれぞれのひいきの製造者があるようで
同じものをいただいたことがありませんが、
(そんなにいただいているわけではないですよ。。。と付け加えておきますね)

今回はまた、炙ってある鱒ずしで、格別でした。
そしてご飯の間に山菜がはさんでありました。
一本ペロリ!(笑) 自分でも驚いた!
(そう、白エビの次の日)

150608

あなたも富山に行ったら、
海の幸を
是非、お試しください!





| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年6月 6日 (土)

「合わせる」コツは? <その1 連弾>

【ピアノの連弾】

「相手に合わせていたら調子が悪くなってしまった」というひとが
レッスンにやってきた。
「ここだけの話だが、相手が下手だったので。。。」
下手なほうは「自分が弾くことに精一杯」、
そこで上手な(実は音楽的流れのある)彼女の方が
合わさざるを得なかったそう。
結果、そのタイミングに合わせていたら
彼女はなんだかどんどん自分の調子が狂ってきたのだという。

「うん?それは合わせてはいけなかったのでは?
自分の方に引っ張ってあげた方がよかったのでは??」


私としては非常に想像がつく話。
ふつうの?PTAの顔をした小学生のお母さんで
彼女ほど弾ける人は少ない。


一方で、こんな相談を受けたことがある。
「連弾をする相手がすごく上手なので差がついてしまう。
気後れして弾けなくなってしまう」というものだ。

「なに、言ってるの?!
相手が上手な方がいいに決まってるじゃない!」
というのが私の意見。
しかも相手は、やさしい話しやすい人だという。
だったら素直に自分がよく弾けないことを認めて
いろいろ教えてもらえばいい。


どうも最近、「よくできる人」が「目立たないように気をつけている」
という話をよく聞くようになった。
(前者の彼女がそう。気をつかいすぎ。)

人間関係もいろいろあろうから、
それも必要な時もあるかもしれないが、
せっかくの力やエネルギーは
先に進むほうに使えて、
みんなで向上できるといいな。

「出る杭は打たれる」のは一昔前の日本で、
「出ない杭をひっぱる」とか
「出た杭はさらに伸びる」とか
どれでも選べたらいいな。

そして思うのは、
どうも他人のことが気になりすぎる世の中ではないかということ。

自分のペースが崩れてしまっては
実は相手に合わせようがない。

一方で、直接的にすぐに変えられるのは自分なので、
そういった意味で
「自分を中心に」
よくなると
それは周りもよくならないかな。
「自己中心」で自分を向上させること、
そして「周りを受け入れ」ながら
でも、相手に巻き込まれないこと。
よいことは自分の中と外、
同時進行で起こるのではないかなぁ~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年4月 | トップページ | 2015年7月 »