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2016年12月27日 (火)

息を続かなくしているのは自分自身?!

今日の声楽レッスンでの一コマ。

S:息が続かないんです。だから次のためにしっかり吸ってます。

私:「次のため」って言ってるけど、吸っている時に次のフレーズのことが頭にないんだったら、次のためになっていないよ。だって、あなたを見ていたら、「ただその時にしっかり吸っているだけに見えるけど。。。。」

S:あっ、そうかもしれない。。。

私:次のフレーズのことを考えて、息は放っておくとどうなるの?勝手に入って来ないかな?今はただやみくもに吸いすぎよ。だから、からだは硬くなっているよね。

S:あっ。。。。

私:息は吐くと、その後、からだを緩めれば入ってくるよ、自然にね。

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2016年12月14日 (水)

高い声が出ない人の傾向の一つ

高い声が出ない人という人には、いろいろな原因が考えられる。

 


<ある生徒の例>

 

・音の変わりがよくなく、すでに中音からずり上げたようになる。

 

・当然、速く音が動く曲は苦手。

 

・音がだんだん上がっていくフレーズで、上の音に行きにくいものだから、さらに「ちゃんと音程を取ろう、音をきちんと上にあげよう」として、ますます喉周辺にも不必要な力が入っているように私には見える。
 →「喉頭が自動的に音程を作る」という喉頭の自然な動きがなくなっているというのが私の判断。

 

・さらに今まで、「喉の奥をあけて」「響きを保って」と言われてきていることから、それらをしようとして口の中や喉頭周辺が固まっているように私には見える。
・しかし、今までの指導では、「そこがあいていないから高音が出にくい」という論理で、もっとそうすることを強要される。

 

・真面目な人なので、ずっとそうするのがいいと思って、努力を続けてきた。しかし、うまく行かないどころか、年齢とともに声は出にくくなってきたし、変な声の揺れも出始めた。

 

 

 

<音声外来で声帯を診てもらうと>

 

・声の調子が悪い時でさえ、全く異常なし、とてもきれいな声帯との診断。

<別の音声専門医の診断>

 

・きれいな声帯だが、ストロボスコープの動画を見ると、「声帯が寄っている(閉じている)時間」が「声帯の隙間が空いている時間」に比べて短すぎるのではないか?
・通常はこの時間が大体同じらしい。



<それを生徒に指摘すると、その彼女からのメール>

 

常識的には声を出している時は声帯が閉じているはずですが、
私の場合、声帯が合わさっているのが一瞬ですね。
今までこのことに気づいていませんでした。

 

 



<いや...理解がずれている...ので、次のようにメールした>

 

 

 

 

 

声帯が振動している時、肉眼では速すぎで閉じている瞬間は見えません。隙間が空いているように見えます。

 

ストロボスコープで見ると、隙間が空いている時と隙間がない時が見えます。つまり振動には動くということだから、これだけの幅・空間が必要です。一般的には、その2つの時間が大体同じだそうです。

 

つまり、緊張しすぎているなら、(開けようとしているから?)、声帯が寄って来ないのではないかと私は推測したのですが、いかがでしょうか?「開けよう」としているのは意思(脳)でしょう。本来ならば、閉じるのに(=まかせていれば、閉じる時間が長いのに)。

だから音程が変わりにくい、だから高い音が歌いにくいのでしょう。
高い音はより声帯を伸展させますから、緊張しているのなら伸びにくいのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

大脳皮質(左脳)を歌うのに、使い過ぎではないかと思います。。

 

歌うことは、からだが勝手にやってくれることが多いのです。それらは脳幹や小脳といったもっと原始的な脳が関係していることなのです。

 

 

 

 

 

これでどうですか?

 

何かピンときますか??



一つの論理として、何かピンと来ることも歌うには必要ではないかと思われるので、こういう説明をすることも多い。安心してのびのび歌うには、こういった理解が必要だと思うから。


同じ問題を抱える皆さん、何かピンときますか??

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2016年12月13日 (火)

「呼吸法」について尋ねられました

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「○○式呼吸法」などなど、健康のため、声のためにいいと言われている呼吸法がたくさんあります。耳鼻咽喉科の先生方にもそれぞれのおススメがあって、音声治療の一環で指導くださるクリニックもあります。

最近、いろいろなところから、「○○呼吸法」は、歌う時にいいのでしょうか?
これをやっていたら歌がうまくなりますか?

という質問を受けました。


ボディ・マッピングを指導するアンド―ヴァ-・エジュケーターは、「いわゆる呼吸のエクササイズは推奨しない」という立場を皆でとっています。なぜなら、そのエクササイズをすることで、余分な呼吸や動きの癖がつくことを知っているという理由からです。

しかし、しかし、。。。


というわけで、私はそれぞれ質問を受けた人を思い浮かべながら、それぞれの人のいう呼吸法を試してみました。そして思ったのは次のことです。


「なるほど~効果があるでしょう・・・」

そのかわり

「そおっ~と、やさし~く」取り組んでください。
しっかり大げさにするのではなく。
焦って、早くよくなろうは禁物です。
なぜなら、からだが本当に学ぶチャンスを失ってしまうからです。


 
取り組み方、どのようにやるのかが最も重要なんです。
WhatよりもHowが。

試すことは大切です。

特に、すぐに声が嗄れる人、息が全く続かない人、体力がないと思われる人は、直接に歌う以外に、運動することなど何かが必要と思われますので、その時、呼吸法も一つの大きな助けになるでしょう。


しかし、注意は、これと「歌をうたうこと」を一緒にしないことです。
呼吸法は呼吸法でやってください。

*歌う時に、呼吸法でやる姿勢で歌わない。
*呼吸法でやるのと同じように、からだを締めない。
*呼吸法の時と同じ分量の息を、呼吸法の時のタイミングで歌う時に流さない...Etc.


歌う時には、曲によっても違いますし、変化に富んだ、繊細なからだや息の使い方、ときには強く、そして持続させることが必要となることは、言うまでもありません。
呼吸法は歌う時に大切ですが、歌に必要な呼吸法は最終的には歌うことによってしか学べません。

先日、ある呼吸法の先生方にお会いすることがありました。
私の声楽のレッスンを受講している生徒も、その研究所で数名お世話になってます。

アレクサンダー・テクニークやフェルデンクライスの先生にもお世話になっている生徒がいて、その先生方とも、また音声専門医の先生とも、よくお話をし、ご相談もします。スポーツ整形外科の先生に、いろいろ教えていただくことも多いです。

ひとりの生徒をよくするのに、それぞれの専門家がどのように考えどうアプローチしているかを指導者同士で話し合う機会を持つことは、とても有意義なことです。

時々困るのは、「どちらの方がよりよい」という争う雰囲気が出ることです。しかしそうならないように心掛け、少しの食い違いは認め、お互いの専門分野を尊敬しつつ、よき話し合いができることが、これからのよき指導法といえるのではないかと思っています。

個性豊かな多様なの生徒の皆さんと、それぞれの専門家の先生方にお会いでき、お話できること、
これからますます楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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2016年12月12日 (月)

2017年1月の大阪でのレッスン

1月の大阪での個人レッスン、
募集しています。

2017年
1月20日(金)~1月23日(月)。

声楽の方、声楽以外の楽器の方、歓迎です!
演奏する時にからだが窮屈、もう少し自分に合った演奏法はないかと行き詰っておられる方。

次のところに、まだ空きがあります。(12/27現在)

1月20日(金)15:15-16:00、17:45-18:30
1月21日(土)予約終了
1月22日(日)14:00-14:45、15:45-16:30
1月23日(月)予約終了

会場:ムジークシューレ大阪・G室

受講料などは、こちらをご参照ください。
http://www.hirokokawai.com


すれ違いで空き状況に変化がある場合もございます。
お早めにお知らせください。

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