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2016年12月14日 (水)

高い声が出ない人の傾向の一つ

高い声が出ない人という人には、いろいろな原因が考えられる。

 


<ある生徒の例>

 

・音の変わりがよくなく、すでに中音からずり上げたようになる。

 

・当然、速く音が動く曲は苦手。

 

・音がだんだん上がっていくフレーズで、上の音に行きにくいものだから、さらに「ちゃんと音程を取ろう、音をきちんと上にあげよう」として、ますます喉周辺にも不必要な力が入っているように私には見える。
 →「喉頭が自動的に音程を作る」という喉頭の自然な動きがなくなっているというのが私の判断。

 

・さらに今まで、「喉の奥をあけて」「響きを保って」と言われてきていることから、それらをしようとして口の中や喉頭周辺が固まっているように私には見える。
・しかし、今までの指導では、「そこがあいていないから高音が出にくい」という論理で、もっとそうすることを強要される。

 

・真面目な人なので、ずっとそうするのがいいと思って、努力を続けてきた。しかし、うまく行かないどころか、年齢とともに声は出にくくなってきたし、変な声の揺れも出始めた。

 

 

 

<音声外来で声帯を診てもらうと>

 

・声の調子が悪い時でさえ、全く異常なし、とてもきれいな声帯との診断。

<別の音声専門医の診断>

 

・きれいな声帯だが、ストロボスコープの動画を見ると、「声帯が寄っている(閉じている)時間」が「声帯の隙間が空いている時間」に比べて短すぎるのではないか?
・通常はこの時間が大体同じらしい。



<それを生徒に指摘すると、その彼女からのメール>

 

常識的には声を出している時は声帯が閉じているはずですが、
私の場合、声帯が合わさっているのが一瞬ですね。
今までこのことに気づいていませんでした。

 

 



<いや...理解がずれている...ので、次のようにメールした>

 

 

 

 

 

声帯が振動している時、肉眼では速すぎで閉じている瞬間は見えません。隙間が空いているように見えます。

 

ストロボスコープで見ると、隙間が空いている時と隙間がない時が見えます。つまり振動には動くということだから、これだけの幅・空間が必要です。一般的には、その2つの時間が大体同じだそうです。

 

つまり、緊張しすぎているなら、(開けようとしているから?)、声帯が寄って来ないのではないかと私は推測したのですが、いかがでしょうか?「開けよう」としているのは意思(脳)でしょう。本来ならば、閉じるのに(=まかせていれば、閉じる時間が長いのに)。

だから音程が変わりにくい、だから高い音が歌いにくいのでしょう。
高い音はより声帯を伸展させますから、緊張しているのなら伸びにくいのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

大脳皮質(左脳)を歌うのに、使い過ぎではないかと思います。。

 

歌うことは、からだが勝手にやってくれることが多いのです。それらは脳幹や小脳といったもっと原始的な脳が関係していることなのです。

 

 

 

 

 

これでどうですか?

 

何かピンときますか??



一つの論理として、何かピンと来ることも歌うには必要ではないかと思われるので、こういう説明をすることも多い。安心してのびのび歌うには、こういった理解が必要だと思うから。


同じ問題を抱える皆さん、何かピンときますか??

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