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2016年12月13日 (火)

「呼吸法」について尋ねられました

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「○○式呼吸法」などなど、健康のため、声のためにいいと言われている呼吸法がたくさんあります。耳鼻咽喉科の先生方にもそれぞれのおススメがあって、音声治療の一環で指導くださるクリニックもあります。

最近、いろいろなところから、「○○呼吸法」は、歌う時にいいのでしょうか?
これをやっていたら歌がうまくなりますか?

という質問を受けました。


ボディ・マッピングを指導するアンド―ヴァ-・エジュケーターは、「いわゆる呼吸のエクササイズは推奨しない」という立場を皆でとっています。なぜなら、そのエクササイズをすることで、余分な呼吸や動きの癖がつくことを知っているという理由からです。

しかし、しかし、。。。


というわけで、私はそれぞれ質問を受けた人を思い浮かべながら、それぞれの人のいう呼吸法を試してみました。そして思ったのは次のことです。


「なるほど~効果があるでしょう・・・」

そのかわり

「そおっ~と、やさし~く」取り組んでください。
しっかり大げさにするのではなく。
焦って、早くよくなろうは禁物です。
なぜなら、からだが本当に学ぶチャンスを失ってしまうからです。


 
取り組み方、どのようにやるのかが最も重要なんです。
WhatよりもHowが。

試すことは大切です。

特に、すぐに声が嗄れる人、息が全く続かない人、体力がないと思われる人は、直接に歌う以外に、運動することなど何かが必要と思われますので、その時、呼吸法も一つの大きな助けになるでしょう。


しかし、注意は、これと「歌をうたうこと」を一緒にしないことです。
呼吸法は呼吸法でやってください。

*歌う時に、呼吸法でやる姿勢で歌わない。
*呼吸法でやるのと同じように、からだを締めない。
*呼吸法の時と同じ分量の息を、呼吸法の時のタイミングで歌う時に流さない...Etc.


歌う時には、曲によっても違いますし、変化に富んだ、繊細なからだや息の使い方、ときには強く、そして持続させることが必要となることは、言うまでもありません。
呼吸法は歌う時に大切ですが、歌に必要な呼吸法は最終的には歌うことによってしか学べません。

先日、ある呼吸法の先生方にお会いすることがありました。
私の声楽のレッスンを受講している生徒も、その研究所で数名お世話になってます。

アレクサンダー・テクニークやフェルデンクライスの先生にもお世話になっている生徒がいて、その先生方とも、また音声専門医の先生とも、よくお話をし、ご相談もします。スポーツ整形外科の先生に、いろいろ教えていただくことも多いです。

ひとりの生徒をよくするのに、それぞれの専門家がどのように考えどうアプローチしているかを指導者同士で話し合う機会を持つことは、とても有意義なことです。

時々困るのは、「どちらの方がよりよい」という争う雰囲気が出ることです。しかしそうならないように心掛け、少しの食い違いは認め、お互いの専門分野を尊敬しつつ、よき話し合いができることが、これからのよき指導法といえるのではないかと思っています。

個性豊かな多様なの生徒の皆さんと、それぞれの専門家の先生方にお会いでき、お話できること、
これからますます楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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